2月22日に塑像実習の最終日がありました。ずらっと並んだ10以上の首像を前にして、なんとなくその後の運命を予感して「最後の晩餐」という言葉が浮かびました。先日、江戸東京博物館で開催されているレオナルド・ダビンチの展覧会を見に行ったからでしょうか。
ともあれ、この日を最後に制作した首像ともお別れです。でもその前に講評会、その前に講師の先生による採点、その時間を利用して例年のごとく石膏取りの説明を小生がしました。
2010年の6月に、当時この授業の講師を勤めていた舘山拓人先生の指導の下で、上野の東京芸大の研究室で、初めて小生が制作した首像を使って、石膏取りの実技を習いました。「医療と造形」がGPに採用されたので、いろいろな記録を取っておく一環として、この過程を撮影、集して短くしたものがあり、それを使って塑像作品を残すためには石膏取りをするのだ、という説明をするのです。
採点が終わり講評会です。学生は皆自分の作品について思い入れを話し、先生が講評します。2班に分かれ、あちらは藤原彩人先生、こちらは角田優先生。小生、後半は角田先生のグループに入って指導を受けているので、こちらで講評会に参加。
あちらの声が大きく、二つのグループを隔てるものはないので、こちらは劣勢気味。がんばれー!あら、スマホの画面に首像が並んだ写真が表示されているよ。
先生は着眼点をほめつつ、こうすればもっと良くなる、この視点が足りなかったと的確に指摘。この作品は、スケッチを含めてとてもいいなと小生は思いました。先生もそのように言っていたと思います(正確にはなんて言ったか忘れました、もうすぐ自分の番なのでドキドキしていたから)。
最後に小生の作品の講評。あがっていたのでなんて言われたか覚えていません。
こうして講評会は終了。そして、、鉄ベラでもって頭部をざっくり、、。これ以上は残酷で悲しいので書けません。
こうして2015年度の塑像の実習は終わりました。部屋の片づけと掃除をして、来年度に引き継ぎます。すべて終わった後に講師控室で、いつものように藤原、角田先生と雑談。これがまた楽しいのです。両先生、本当にありがとうございました。また来年もよろしく(って、まだやるつもりかよ、という声を無視して)。