フランスにいるよ(2)

前回の「今、フランスにいます」では、最後のところで疲れてベッドに潜り込んでしまって、肝心の「どうしているの?」には答えていませんね。

答えは、Philippe & Brigitte夫妻の結婚40周年のパーティーに招かれたからでした。このパーティーには当然、娘夫婦が2人の子供を連れてアメリカから参加するので、ファミリーリユニオンにもなります。それで事前にSkypeで十分に打ち合わせて、同じ日にフランスに到着し、同じ日にフランスを離れることにしたのです。

Philippe & Brigitte夫妻は、ここへ本格的に引っ越してくる前は、Courseulles-sur-Mer(地図にはクルル・シュル・メールと表記されていますが、コッセルと言い慣わしているので、以降はそれに従います)に住んでいたのですが、2年前にお二人が退職したのを機に、それまではサマーハウスにしていた家を増築・改装して、本格的に引っ越してきたのです。コッセルは、D-dayの上陸作戦が行われたノルマンディーのオマハ海岸の少し東側の海岸にある小さな町です。次の写真はそのサマーハウスのBefore(2010年撮影)とAfter(今回撮影)です。
左側の1階部分に手前に伸びるように居間を広くとり、その右側の台所部分は新しい厨房器具を入れて一新、居間と台所部分から庇を伸ばしてテラスにしてあります。また、2階部分にも手を入れています。我々は2階の一番左の部屋を借り受けました。

Afterの写真の手前には、以前にはなかった菜園の一部が写っています。ここにはトマト(黒い枠の温室の中)やカボチャなどの野菜やいちごが栽培されていて、隣との境に沿ってリンゴや桃などの果樹を植えられています。
Philipeは毎朝、水やりなどの管理を必ずしていました。

で翌日からは「酒とバラの日々」じゃないけれど、昼食は比較的にしっかりと取るディナー、サラダなどのアペタイザーとフランスパンあるいはクロワッサン(これがどちらもおいしい!!)、もちろんワインあるいはシードルが出ます。そしてメインの肉か魚料理、最後は果物などで締めます。

夕食は少し軽めですが同じようなコースでワインが出て、最後は必ずチーズで締めます。チーズも一種類ではなく何種類もあります。不思議なことに夕食の後はコーヒーあるいは紅茶は出ないことが多いのです。朝は比較的軽くパンと紅茶です。
この日はアペタイザーにテナガエビがどっさり出ました。
チーズは好きなだけ取って回します。

食事の合間に、港にある魚屋さん、近くの産直の有機野菜の販売店あるいはカルフールへ食料の買い出し等。考えると一日の大半を食べることとその準備に費やしている感じです。

カルフールは、日本にあるスーパーと同じです。ただブルターニュ地方の特産品であるビスケットが売られていました。

7月20日に、海岸近くの広場で小さな盆踊り(?)のようなものがありました。輪になって踊るのです、ただし手をつないで。
最後の写真の女性が着用しているのは、この地方の民族衣装。高い帽子(コアフの一種)が特徴です。この地方の道路標識には、フランス語とブルトン語で地名が書かれています。ともかくブルターニュ地方は、フランスの他の地方とは異なるようです。