大学3年と4年の夏休みと冬休みに1回ずつ、合計4回の臨海実習がありました。1週間三崎の臨海実験所に泊まり込みで行われます。3年生の夏と冬の臨海実習は、分類実習で、採集人の人たちが採集してきてくれた動物を先生が分類して並べ、それをひたすらスケッチするというものでした。そのスケッチを系統樹に沿って並べたアルバムが2冊、今手元に残っています。その時はそれほど思わなかったのですが、今になってみると、いろいろな動物をたくさん観察したことは、とても勉強になっています。
「ちょっと気分転換に」では、このアルバムからひとつづつ適当に選んでスキャンして、載せています。描いた動物はまだたくさんあるので、続けようと思えば、当分続けることができます。
今回はウリクラゲです。これもクシクラゲの一種で、特徴的な4列の櫛板が見えます(実際は裏側にもあるので8列です)。分類学的には、有節動物に属します。有節動物は刺胞動物とともに2胚葉の動物で、分類表ではうんと下の方に置かれる動物群です。
ふつうのクラゲと同じように体は透明です。その質感が出ているでしょうか。
YouTubeにウリクラゲの動画があったので、リンクを張らせてもらいます。櫛版がキラキラしてとてもきれいです。
ウリクラゲの動画