昨年末の12月30日から1月15日まで、アラバマ州のAuburnに滞在し、1月4日から8日までニューオリンズに行ってきました。なんで年末年始に?と思うでしょうね。
SICB(The Society for Integrative and Comparative Biology)の年会は、毎年1月の初めに開催されるのです。今年はニューオリンズでの開催です。でもって下の娘のはるかがこの学会に参加するので、子守で行くことになりました。はるかの下の子(Manonと言います)は7か月でまだ母乳だけなので、母が参加すると乳飲み子も参加、でもずっと乳飲み子を抱えて年会に参加というわけにはいかないので子守が必要、というわけなのです。
はるか一家は12月7日に日本に来て、友達と会ったり奈良に行ったりして、12月30日にアメリカへ帰国、で同じ便でアラバマへ行ったのです。アメリカに帰ってすぐに上の子(Lilwennと言います)が風邪をひき(というか日本から持ち帰った)、友達の家での年越しパーティーもキャンセルして、散々な年末年始でした。
Auburnの娘の家に滞在してといっても、年末からずっと本の校正作業に追われていました。ネットにさえつなぐことができれば、今ではどこにいても我が家の書斎にいるのと同じように仕事ができるので、便利になりましたね。暮れから三が日はちょっとした子守をしたりして、あとは校正作業をしていました。
1月4日の午前にAuburnを出発して国道85を西南西に走り、モントゴメリーで65に入って南西に走り、モビールの近くで今度は10を海沿いに(といっても海岸からはだいぶ離れていますが)西へ、あとはひたすらニューオリンズに向かいます。食事や休憩を含めて6時間ほどのドライブでした。下の写真は途中で昼食をとったWaffle Houseでのものです。
途中、どのあたりかは忘れてしまいましたが、車の中から撮影した景色です。Manonはおなかがすいた時だけミルクをほしがる以外は、車の中ではとても静かで、手がかからない子です。
ポンチャートレーン湖に近づくと周りは湿地になり、やがて湖の東端にかかる橋を渡ってしばらく走ると、遠くにニューオリンズの市街地が見えてきました。もう夕方です。
市街地へ入り目指すヒルトンホテルに車を寄せて、荷物を降ろしてチェックイン。荷物を解いて、すぐにレジストレーションのために会場へ向かいました。
今回の会場はホテル内にある施設ではなく、歩いて5分ほどのコンベンションセンターで行われるとのこと、みんなぶつぶつ文句を言っていました。確か前にここのマリオットホテルでこの会があったときは、ホテルに会場があり移動もなく、便利でしたが、今回は予約が取れなかったのでしょうね。
ニューオリンズは思ったよりも寒く、ストローラーを押しながら会場へ。受付で無事にレジストレーションが終了。小生はCompanion Regsitrationで、Coffee Break はOKだけれど、学会会場には入れないというものです。首から掛ける名札をもらってWelcom Receptionの会場へ。これまでいくつもの学会に参加したけれど、Companion で参加するのは初めてだなー。
会場は若い人でいっぱいで、何人かの懐かしい人と会いました。
Welcome Receptionは10時まであるようですが、早めに会場を去り、はるかとManonと3人でConvention Center近くのレストランで遅い夕食を食べました。ルイジアナに来たのだからケイジャン料理をと思ってガンボを頼みましたが、予想に反していやに黒いスープ、ガンボといってもいろいろと種類があるそうです。
食事の後、ホテルに戻り長い一日が終わりました。はるかへ運転ご苦労様でした。
翌日から本格的な学会活動。小生はManonの子守です。ポスターセッションの時は、こんな感じでPoster会場内をうろうろ。
Poster会場に隣接してExhibition boothがあり、Oxford University Pressなどが出店しているので、並んでいる本を見て回りました。
1月5日と6日はこんな感じでConventin Centerの2階へ上がったところにあるロビーでストローラーにManonを乗せてうろうろ。時々知った顔に会って昔話、と過ごしました。
1月7日の午前中にはるかがRobert de Bruijnと座長をするセッションStress1があるので、ここはCompanion Registrationのお約束を破って会場へ。一番後ろに陣取ってManonと一緒にそっと聴講しました。
全部で7つ講演があり、一番最後にHaruka Wada and John Fingerの演題がありました。下の写真の上段右は、セッション冒頭のあいさつ、下の段の2枚が講演の様子(演者の背が小さいので、聴衆に埋まっていますが)、右下は終わった後のDiscussionの様子です。
ニューオリンズと言えば、夜のフレンチクオーターとプリザベーションホールでのJazzの演奏などが目玉なのですが、結局どれも行く時間がありませんでした。日曜日、はるかは朝一の講演を聞いただけで切り上げ、午前中せめてCafe du MondeでBeignet(四角いドーナッツ)を食べようと、散策しながらお店へ。お店の前にはもう長い行列が、、、。
やっと中に入って椅子に座り注文。ここは現金主義なのです。
コーヒーとベニエを注文、両方で6ドルでした。ベニエにかかった粉砂糖の量が半端ではありません。
でもとてもおいしいです。粉砂糖を振りまきながら平らげます。厨房の様子はこんな感じです。もちろん中は見えませんが。
散策しながらホテルへ戻り、荷物を車に詰んで帰路へ。でもどうしてもはるかが行きたいというCafeで昼食をとることに、、。とここも混んでいて1時間近く待ちました。有名なんですね。こんな感じのお店です。
トイレにこんな額がかかっていました。お店は狭かったけれど、味は保証付きなのでしょう。
二人で、おいしくいただきました。三人目も秘かに味わっています。
長かったニューオリンズ滞在を終えて、2時過ぎに再び車で同じ道をAuburnへ。途中ミルクやおしめの休みがあるので、やっぱり6時間かかり、家に戻ったのは午後8時過ぎでした。
翌日、1月9日からは二人の子供を預けることが出来るようになったので、朝は旦那のGuillaumeは早めに大学へ。少し遅れてはるかと小生が2人の子供を預けて大学へ、帰りはGuillaumeが2人を引き取って家へ、我々は6時ころ大学を出て家へ、というリズムになりました。
小生は昼間ははるかのオフィスで再び校正作業を行いました。疲れたら大学の構内を散策して、大学の周りのお店をWindow shopping。といっても、大学の周りにもたいしたお店はありません。ただこの大学のシンボル的な建物のそばを通ると、ついパチリとしたくなります。
1月8日から12日までの間、3回は家からサンドイッチを持っていってオフィスで軽く済ませ(はるかはミーテイングや委員会のために忙しく出入りをしています)、2回はすぐ近くにある地中海料理のTajikiというところで食べました。
おいしいです。
帰国のために朝早くアトランタへ向かうという日の前日のお昼は、子守のお礼という意味も込めてはるかとGuillaumeが少ししゃれたDepotというレストランでご馳走してくれました。鉄道線路沿いにある昔の駅舎だったところを改造して、レストランにしたのでこの名前なのだそうです。
上のがランチメニュー、StartersにSmoked Salmon DipとGrilled Oyster Rockefellerを注文。Mainは魚にしました。
途中で、建物のすぐわきを貨物列車が汽笛を鳴らして通り過ぎました。びっくりしたな、もー状態でした。笑う二人。確かにDepotなんですね。
こうしてAuburnとニューオリンズの子守旅が終わり、1月14日の早朝、4時半起きではるかに近くのシャトルバスの停留所まで送ってもらい、2時間かけてアトランタ国際空港へ、14時間で成田に戻ってきました。日本時間は15日の夕刻です。
そうそう、この写真を忘れていました。2人を預けに行く前の朝のひと時です。
ちょっと長くなりすぎましたね。3つくらいに分けるべきでした。おしまいです。